朝の洗顔は水だけでいい?乾燥肌・敏感肌の洗顔料とクレンジングの正しい選び方【秋冬版】

スキンケアの悩み

朝、顔を洗った直後から頬がつっぱる。洗顔料を使うとカサカサするのに、水だけでは汚れが残りそうで心配。そんな経験はありませんか。

「朝は水だけで洗った方が肌にやさしい?」「洗顔料は毎日使うべき?」「クレンジングと洗顔の両方が必要?」。情報を調べるほど、何が正しいのか分からなくなることもあります。

実は、__洗顔の正解は、全員に共通する一つの方法ではありません。__肌の状態と、その日に落とす必要があるものを考えることが大切です。

今回は、温泉旅館から生まれたスキンケアブランドONCOSが、乾燥しやすい秋冬に知っておきたい洗顔の基本を、皮膚科学の情報をもとに分かりやすく解説します。

  1. 結論|朝の洗顔は「水だけ」か「洗顔料」かを肌の状態で判断する
  2. 1.そもそも洗顔は何のためにするの?
    1. 洗顔料の「界面活性剤」は悪いもの?
  3. 2.朝の洗顔は水だけでもいい?三つのケースで考える
    1. ケース① 朝から頬が乾燥し、洗顔後につっぱる
    2. ケース② 起きたときに額や鼻がベタつく
    3. ケース③ ニキビがある、皮膚科で治療を受けている
  4. 3.秋冬に洗顔で乾燥しやすくなるのはなぜ?
  5. 4.クレンジングと洗顔料は何が違う?
    1. ダブル洗顔は必ず必要?
    2. 日焼け止めだけの日もクレンジングが必要?
  6. 5.敏感肌・乾燥肌の洗顔料は何を基準に選ぶ?
    1. ① 洗い上がりのつっぱりを確認する
    2. ② 香料や刺激を感じる成分との相性を見る
    3. ③ 「弱酸性」だけで決めない
    4. ④ 泡立ちの多さを洗浄力の証拠にしない
  7. 6.今日からできる、肌をこすらない洗顔の5ステップ
    1. ステップ1 熱すぎない、ぬるま湯を使う
    2. ステップ2 洗顔料は説明どおりの量を使う
    3. ステップ3 指先でやさしく洗う
    4. ステップ4 すすぎ残しを防ぐ
    5. ステップ5 タオルで押さえ、早めに保湿する
  8. 7.「洗いすぎかも」と感じたときの見直し方
  9. 8.化粧品でできること・できないこと
  10. よくある質問(FAQ)
    1. Q.朝はぬるま湯だけで洗ってもいいですか?
    2. Q.洗顔料は1日何回使うのが正解ですか?
    3. Q.洗顔後につっぱるのは、汚れが落ちた証拠ですか?
    4. Q.クレンジングオイルは乾燥肌に向きませんか?
    5. Q.日焼け止めだけの日は洗顔料で十分ですか?
    6. Q.洗顔料がしみるのは、肌がきれいになっている証拠ですか?
    7. Q.弱酸性の洗顔料なら必ず敏感肌に合いますか?
  11. まとめ|秋冬の洗顔は「落とすべきものを、やさしく落とす」
  12. 参考文献・資料
  13. 注釈

結論|朝の洗顔は「水だけ」か「洗顔料」かを肌の状態で判断する

朝の洗顔に洗顔料を使うかどうかは、肌の乾燥、皮脂の量、夜に使用したスキンケア製品、ニキビなどの皮膚トラブルの有無によって考えます。

乾燥やつっぱりが強い人では、朝の洗浄を軽くする方法が合う場合があります。一方、皮脂が多い人やニキビがある人には、適切な洗顔料で汚れを落とすことが重要です。

米国皮膚科学会は、一般的な洗顔の基本として、刺激の少ない洗顔料を使い、ぬるま湯と指先でやさしく洗うことを勧めています。また、日本皮膚科学会はニキビのある人に対して、洗顔料を用いた1日2回の洗顔を案内しています。

つまり、__「朝は全員水だけが正解」でも「全員必ず洗顔料が必要」でもありません。__ただし、肌の状態によっては洗顔料を使うべき場合もあるため、自己判断で一律にやめないことが大切です。

1.そもそも洗顔は何のためにするの?

洗顔の目的は、肌に不要な汚れを落とし、清潔な状態を保つことです。

顔には、眠っている間にも皮脂や汗が出ます。古い角質、ほこり、寝具から付着する汚れ、前夜に塗った化粧品の残りなども考えられます。

汚れには、水になじみやすいものと、油になじみやすいものがあります。水だけでは落ちにくい皮脂やメイクなどを落とすために、洗顔料やクレンジング料が使われます。

洗顔料の「界面活性剤」は悪いもの?

洗顔料には、界面活性剤という成分がよく使われています。これは、水と油をなじませて、汚れを洗い流しやすくする成分です。

「界面活性剤=肌に悪い」と思われることがありますが、その理解は正確ではありません。界面活性剤にはさまざまな種類があり、製品全体の処方や使い方によって、洗浄力や刺激の感じ方は異なります。

一方で、洗浄力が強すぎたり、長く洗い続けたりすると、必要な皮脂や角質層の成分まで失われ、乾燥や刺激につながる場合があります。

洗顔で大切なのは、汚れを残さないことと、洗いすぎないことの両立です。

2.朝の洗顔は水だけでもいい?三つのケースで考える

ケース① 朝から頬が乾燥し、洗顔後につっぱる

乾燥が強く、洗顔料を使うたびに肌がつっぱる場合は、洗浄の負担を見直す余地があります。

まず、洗顔料の種類、使用量、お湯の熱さ、洗う時間、こする強さを確認しましょう。朝はぬるま湯で軽くすすぐ方法が合う人もいますが、水だけの洗顔がすべての乾燥肌に適していると証明されているわけではありません。

皮脂や製品の残りが気になる場合は、低刺激の洗顔料を少量使う方法もあります。乾燥が続くときは、洗顔後の保湿まで含めて調整しましょう。

ケース② 起きたときに額や鼻がベタつく

皮脂が多く、額や鼻のベタつきが気になる場合は、洗顔料を使って余分な皮脂を落とす方が快適なことがあります。

ただし、ベタつきを完全になくそうとして何度も洗ったり、強くこすったりしてはいけません。洗顔後に肌が強くつっぱるなら、洗浄力や洗い方を見直しましょう。

ケース③ ニキビがある、皮膚科で治療を受けている

ニキビのある肌では、日本皮膚科学会が1日2回、洗顔料をよく泡立ててやさしく洗う方法を案内しています。これはニキビのある人への指導であり、乾燥肌のすべての人に同じ回数を義務づけるものではありません。

また、アトピー性皮膚炎や湿疹の治療中は、医師から洗浄や保湿について個別の指示が出ることがあります。治療薬を使用している場合も、医師の指示を優先してください。

肌質の自己診断よりも、現在の症状と治療状況を重視することが大切です。

3.秋冬に洗顔で乾燥しやすくなるのはなぜ?

秋から冬は、気温や湿度が下がり、暖房によって室内も乾燥しやすくなります。肌が乾燥していると、いつも使っている洗顔料でも刺激を感じることがあります。

ここで知っておきたいのが「角質層」です。角質層とは肌の一番外側にある薄い層で、水分が逃げすぎないようにし、外からの刺激を受けにくくする役割があります。この働きを「バリア機能」と呼びます。

洗顔では、汚れとともに皮脂なども落ちます。強い洗浄や摩擦を繰り返すと、角質層の状態に影響する可能性があります。

日本皮膚科学会雑誌に掲載された研究では、洗浄時のこする操作や洗浄条件によって、角質層のバリア機能への影響が異なることが報告されています。

だからこそ、秋冬は「保湿を増やす」だけでなく、__洗顔で肌にかける負担を減らすこと__も意識したいところです。

4.クレンジングと洗顔料は何が違う?

「クレンジングを使った後は、必ず洗顔料でもう一度洗わないといけない」と思っていませんか。

クレンジングは、主にメイクや落ちにくい油性の汚れを落とすための製品です。オイル、バーム、クリーム、ミルクなどのタイプがあります。

洗顔料は、皮脂、汗、ほこりなど、日常的な汚れを落とすために使われます。フォーム、ジェル、泡タイプなど、さまざまな形があります。

ただし、製品名や形状だけで、落とせる汚れや肌へのやさしさが決まるわけではありません。

ダブル洗顔は必ず必要?

ダブル洗顔とは、クレンジングの後に洗顔料を使うことです。

クレンジング料には、その後に洗顔料を使うよう案内されている製品と、ダブル洗顔不要とされる製品があります。必要性は製品の設計や、落としたいメイクによって異なります。

洗浄を重ねれば必ず肌に良いわけではありません。反対に、落とす必要があるメイクを残してしまうのも適切ではありません。

まずは使用している製品の説明を確認し、必要な洗浄だけを行いましょう。

日焼け止めだけの日もクレンジングが必要?

これは日焼け止めによります。

「石けんで落とせる」「洗顔料で落とせる」と表示された製品なら、その説明に従って洗うことが基本です。一方、耐水性の高い日焼け止めなどには、水性の洗顔料だけでは十分に落とせないものもあります。

日本化粧品工業会も、日焼け止めやメイクの落とし方は製品ごとの使用説明を確認するよう案内しています。

「SPFが高いから必ずクレンジングが必要」「オイルタイプなら絶対に落ちにくい」といった一律の判断は避けましょう。

5.敏感肌・乾燥肌の洗顔料は何を基準に選ぶ?

① 洗い上がりのつっぱりを確認する

「洗った後にキュッとするから、汚れがよく落ちた」と感じる方もいるかもしれません。しかし、強いつっぱりは、乾燥や洗浄の負担を見直すサインになり得ます。

洗顔後の肌が快適か、ヒリヒリしないか、頬や口元が粉をふかないかを確認しましょう。

② 香料や刺激を感じる成分との相性を見る

香料などが刺激になる人もいます。敏感肌で製品選びに迷う場合は、無香料などの表示が一つの手がかりになります。

ただし「無香料」「自然由来」「敏感肌向け」と書かれていても、すべての人に刺激が起こらないわけではありません。

新しい製品は、一度に複数切り替えず、少量から肌の反応を確認すると原因を見極めやすくなります。

③ 「弱酸性」だけで決めない

肌の表面は一般に弱酸性に保たれています。そのため、洗浄料のpH(酸性・アルカリ性の程度)も研究されてきました。

ただし、__弱酸性と書かれていれば必ず低刺激というわけではありません。__界面活性剤の種類や配合、製品全体の処方、洗い方によっても肌への影響は変わります。

表示の一つだけを見て選ぶより、肌との相性と洗い上がりを含めて判断しましょう。

④ 泡立ちの多さを洗浄力の証拠にしない

泡が多いと、きれいに洗えている気がするかもしれません。しかし、泡の量だけで汚れ落ちや刺激の少なさを判断することはできません。

泡タイプでもジェルタイプでも、製品の使用方法に従い、肌を強くこすらずに洗うことが重要です。

6.今日からできる、肌をこすらない洗顔の5ステップ

ステップ1 熱すぎない、ぬるま湯を使う

熱いお湯は乾燥を悪化させることがあります。冷たすぎる水を無理に使う必要もありません。肌に負担を感じにくい、ぬるま湯を選びましょう。

ステップ2 洗顔料は説明どおりの量を使う

多く使えばきれいになるとは限りません。泡立てるタイプは適切に泡立て、泡立て不要のタイプはそのまま使用方法に従います。

ステップ3 指先でやさしく洗う

汚れが気になるからといって、指やブラシでゴシゴシこすらないようにしましょう。特に頬や口元など、乾燥しやすい部分は力を入れすぎないことが大切です。

ステップ4 すすぎ残しを防ぐ

洗顔料が残らないよう、ぬるま湯で十分にすすぎます。生え際や小鼻の周り、あごの下なども確認しましょう。

ステップ5 タオルで押さえ、早めに保湿する

タオルで肌をこするのではなく、軽く押さえるように水分を取ります。その後は、肌の状態に合う保湿剤を使いましょう。

洗顔後の保湿は、乾燥肌のケアで重要な習慣です。乳液やクリームを必ず重ねる必要はありませんが、洗顔後につっぱるなら、保湿の方法も見直してみてください。

7.「洗いすぎかも」と感じたときの見直し方

洗顔後のつっぱり、赤み、ヒリヒリ感、粉ふきが続くときは、いくつかの要因が重なっている可能性があります。

まず、朝と夜に何回洗っているか、クレンジングの後に洗顔料を使っているか、熱いお湯を使っていないか、スクラブやピーリングを重ねていないかを振り返りましょう。

次に、製品を一度にすべて変えるのではなく、洗う力や回数、使用量などを一つずつ見直します。肌が敏感なときほど、変化の原因を分かりやすくすることが大切です。

ただし、赤みやかゆみが続く場合は、単なる洗いすぎではなく、接触皮膚炎などが関係していることもあります。自己判断で洗顔料を変え続けるより、皮膚科に相談してください。

8.化粧品でできること・できないこと

洗顔料やクレンジング料などの化粧品は、肌の汚れを落とし、清潔に保つために使われます。保湿化粧品は、角質層にうるおいを与え、乾燥を防ぐためのものです。

一方で、__洗顔料で湿疹やアトピー性皮膚炎を治療することはできません。__ニキビや皮膚炎がある場合も、洗顔だけで治そうとせず、必要に応じて医療機関で治療を受けることが大切です。

美容医療で行うピーリングなどの施術も、毎日の洗顔とは目的や作用が異なります。一般的な洗顔料に、医療施術と同じ効果を期待することはできません。

洗顔は、肌の健康を支える日々のケアの一部です。医療の代わりではなく、医療が必要なときには適切な治療と組み合わせて考えましょう。

よくある質問(FAQ)

Q.朝はぬるま湯だけで洗ってもいいですか?

乾燥が強い人では、洗浄の負担を減らす方法が合う場合があります。ただし、すべての人に適しているとは限りません。皮脂が多い、ニキビがある、治療中などの場合は、肌の状態や医師の指示を優先してください。

Q.洗顔料は1日何回使うのが正解ですか?

米国皮膚科学会は一般的な目安として朝晩の洗顔と大量に汗をかいた後の洗顔を案内しています。日本皮膚科学会はニキビのある人に1日2回の洗顔料使用を勧めています。肌質や症状に応じて考え、必要以上に何度も洗わないことが重要です。

Q.洗顔後につっぱるのは、汚れが落ちた証拠ですか?

必ずしもそうではありません。乾燥や洗浄の負担が関係している場合があります。お湯の温度、洗顔料の種類、使用量、摩擦などを見直しましょう。

Q.クレンジングオイルは乾燥肌に向きませんか?

オイルという名称だけで判断できません。製品の処方や使い方によって、洗い上がりは異なります。使用後の乾燥や刺激、メイクの落ち方を確認してください。

Q.日焼け止めだけの日は洗顔料で十分ですか?

使用した日焼け止めの説明を確認してください。洗顔料で落とせる製品もあれば、クレンジングが必要な製品もあります。

Q.洗顔料がしみるのは、肌がきれいになっている証拠ですか?

いいえ。しみる感覚を効果の証拠と考えないでください。使用を中止し、赤みや痛みが続く場合は皮膚科に相談しましょう。

Q.弱酸性の洗顔料なら必ず敏感肌に合いますか?

いいえ。pHは製品選びの一要素ですが、刺激の感じ方は配合成分や使い方によっても異なります。肌に合うかどうかを総合的に判断しましょう。

まとめ|秋冬の洗顔は「落とすべきものを、やさしく落とす」

朝の洗顔を水だけにするか、洗顔料を使うかに、全員共通の答えはありません。

大切なのは、__肌の状態と汚れの種類を見ながら、必要な洗浄をやさしく行うこと__です。

乾燥しやすい秋冬は、熱いお湯や摩擦を避け、洗顔後の保湿も忘れないようにしましょう。メイクや日焼け止めを落とすときは、製品ごとの使用方法を確認することが基本です。

「しっかり洗う」ことだけを目指すのではなく、洗った後の肌が心地よいかどうかにも目を向けてみてください。

温泉旅館から生まれたスキンケアブランドONCOSでは、これからも肌の仕組みや化粧品の選び方を、根拠に基づいて分かりやすくお伝えしていきます。

毎日のスキンケアを見直したい方は、ONCOS公式オンラインショップもご覧ください。

ONCOS公式オンラインショップ:https://www.oncos.store/

参考文献・資料

1.American Academy of Dermatology Association. Face washing 101. https://www.aad.org/public/everyday-care/skin-care-basics/care/face-washing-101

2.American Academy of Dermatology Association. Dermatologists’ top tips for relieving dry skin. https://www.aad.org/public/everyday-care/skin-care-basics/dry/dermatologists-tips-relieve-dry-skin

3.公益社団法人日本皮膚科学会.にきびQ18「不潔だからにきびができるのですか?洗顔方法は?」 https://qa.dermatol.or.jp/qa3/q18.html

4.日本化粧品工業会.「肌の汚れを落とす―洗浄料―」 https://jcia.org/user/public/knowledge/explain/cleanser

5.日本化粧品工業会.化粧品Q&A「日やけ止めやメークアップを落とすには専用のクレンジングは必要ですか?」 https://jcia.org/user/public/faq

6.奥田峰広・吉池高志.皮膚洗浄方法の角層バリア機能に及ぼす影響について.日本皮膚科学会雑誌.2000;110(13):2115.https://www.jstage.jst.go.jp/article/dermatol/110/13/110_2115/_article/-char/ja

7.関東裕美.消費者の洗浄剤の使用実態と皮膚科医からの指導.日本皮膚科学会雑誌.2022;132(6):1441–1447.https://www.jstage.jst.go.jp/article/dermatol/132/6/132_1441/_article/-char/ja/

8.American Academy of Dermatology Association. How to test skin care products. https://www.aad.org/public/everyday-care/skin-care-secrets/prevent-skin-problems/test-skin-care-products/

注釈

・本記事は一般的なスキンケア情報を提供するもので、診断や治療を目的とするものではありません。

・「水だけの朝洗顔」はすべての肌質に適した方法として確立されたものではありません。ニキビなどの皮膚疾患がある方、治療中の方は医師の指示を優先してください。

・製品の落とし方や使用方法は、必ず容器・外箱・メーカーの案内をご確認ください。化粧品による刺激が続く場合は使用を中止し、皮膚科にご相談ください。

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